読書

最近読書をしていないなって、ふと思った。

中学高校にいたころはカバンに入れて登下校時の電車でよく読んでいたものだが、今はもっと低俗な趣味を持ってしまった。

 

そんなに高尚なものを読んでいたのかと問われればまったくもってそういうことはなく、中学生の頃に兄から譲り受けたライトノベルなどを読むことから読書を始めている。その時読んでいたのが『ブギーポップ』シリーズで、今も本棚を飾っている。ライトノベルというものにハマったあとはオタクな友人から教えてもらった『キノの旅』にのめり込んだ。ほかの作品達とはちょっと違う雰囲気を感じたのだろうか、当時は読みまくっていた。

 

中学3年生あたりでライトノベルを卒業(?)し、一般的な小説を読むようになった。最初に読んだのが確か『池袋ウェストゲートパーク』シリーズだった。これは父親が読んだ後に何気なく渡してくれた本で、当時の自分は池袋のギャングなどをかっこいいと思い読んでいた。他にも恩田陸の『夜のピクニック』であったり、萩原浩の『あの日にドライブ』、『神様からひと言』、『メリーゴーランド』、『誘拐ラプソディー』といったものを読んでいた。当時は荻原浩にとても傾倒していた気がする。志水辰夫の『生きいそぎ』といった渋めなのも読んでいた。

小説の他にひとつ、紹介しておきたい本がある。それが斎藤潤の『沖縄・奄美<<島旅>>紀行』という本である。著者の沖縄の島を巡る旅が活き活きと書かれており、奇しくも沖縄旅行からの帰りの空港で買った本として最高に自分を楽しませてくれた本である。

 

高校生の頃読んでいてたのが森見登美彦の小説で、『夜は短し歩けよ乙女』から読み始めてみるみるうちにその独特な雰囲気に魅了されていろいろな作品を読みあさっていた。

高3にもなると登下校時の電車のお供が小説から英語や世界史の単語帳に取って代わられて、僕の読書習慣もそこで終わりを告げた気がする。

 

人の語彙力や教養を強力にサポートしてくれるツールとして読書が有効なのは今までの人生でそれなりに実感しているので、いつか(いつだろう・・・)自分に子供が出来た暁には読書を推奨したいと思う。「読ませる」のではなくて「自分から読むように仕向ける」ような方法を考えて。